【ウマ娘】ウマ娘になった競走馬の先祖について解説してみた【競馬】

ヘイルトゥリーズン系

今の日本馬はほとんどこれ。現役の国内芝GI馬はキングマンボ系の馬と外国産馬とソダシ以外は全部これでもおかしくないです。

ウマ娘血統図(ヘイルトゥリーズン系)

急にすごい文量になりましたがウマ娘以外も含めるとこれの比じゃありません。この血統に日本競馬は一回ぶっ壊され、そして今があります。

ファラリス

ファロス

ネアルコ

ロイヤルチャージャー

ターントゥ

★ヘイルトゥリーズン
├☆ヘイロー
│├デヴィルズバッグ
││└タイキシャトル
│└☆サンデーサイレンス
│ ├フジキセキ
│ ├マーベラスサンデー
│ ├☆ステイゴールド(キンイロリョテイ)
│ │├ナカヤマフェスタ
│ │└ゴールドシップ
│ ├サイレンススズカ
│ ├スペシャルウィーク→ブエナビスタ
│ ├アドマイヤベガ
│ ├エアシャカール
│ ├アグネスタキオンダイワスカーレット
│ ├マンハッタンカフェ
│ ├☆ゴールドアリュール
│ │├スマートファルコン
│ │└コパノリッキー
│ ├ゼンノロブロイ
│ ├ネオユニヴァース
│ ├☆ハーツクライ→リスグラシュー
│ │├シュヴァルグラン
│ │└ドウデュース
│ ├ブラックタイド
│ │└キタサンブラック
│ │ └イクイノックス
│ └☆ディープインパクト→ジェンティルドンナ、ラヴズオンリーユー
│  ├サトノダイヤモンド
│  └コントレイル
└☆ロベルト
 ├クリスエス
 │└☆シンボリクリスエス
 │ └エピファネイア→デアリングタクト
 │  └エフフォーリア
 ├シルヴァーホーク
 │└☆グラスワンダー
 │ └スクリーンヒーロー
 │  └モーリス
 ├リアルシャダイ
 │├イブキマイカグラ(ブレスオウンダンス)
 │└ライスシャワー
 └☆ブライアンズタイム
  ├ナリタブライアン
  ├マヤノトップガン
  └タニノギムレットウオッカ

ヘイロー(1969)

生国/所属国アメリカ
ヘイルトゥリーズン
主な産駒サンデーサイレンス、グッバイヘイロー(キングヘイロー母)、デヴィルズバッグ(タイキシャトル父)、サザンヘイロー
母父としての産駒シングスピール、マキャヴェリアン
主な勝ち鞍ユナイテッドネーションズハンデ(米GI)

厩務員を腕を噛みながらブンブン振り回したり、押し倒して踏み潰そうとしてくる狂気の馬だったらしいです(もちろんそうなるまでには色々あった)。その狂気が薄まりつつ次世代に伝わったため、種牡馬として成功しました。

サンデーサイレンス系

サンデーサイレンス(1986)

生国/所属国アメリカ
ヘイロー
主な産駒ウマ娘…フジキセキ、マーベラスサンデー、サイレンススズカ、スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイ
非ウマ娘…ハーツクライ、ステイゴールド、ダンスインザダーク、デュランダル、ダイワメジャー、ディープインパクト他多数
主な直系子孫コントレイル、オルフェーヴル、ジェンティルドンナ、ダイワスカーレット、リスグラシュー他多数
母父としての産駒ヴァーミリアン、アドマイヤムーン、ロゴタイプ、ドゥラメンテ、アーモンドアイ、モアジョイアス、カラコンティ他多数
主な勝ち鞍BCクラシック、ケンタッキーダービー
表彰アメリカ競馬殿堂入り

ヘイロー同様狂気の馬です。
しかしその能力は類稀なるもので、↑の通りこんな狂ったレースして勝っちゃうほど能力が抜けてました。

彼の前進気勢と勝負根性とスピードが日本競馬を変えました。今ではほとんどの日本馬がサンデーサイレンスの子孫です。

ステイゴールド(1994)

生国/所属国日本
サンデーサイレンス
主な産駒ウマ娘…ゴールドシップ、ナカヤマフェスタ
非ウマ娘…オルフェーヴル、オジュウチョウサン、ドリームジャーニー、インディチャンプほか
主な直系子孫マルシュロレーヌ、ウシュバテソーロ、ヴェルトライゼンデほか
主な勝ち鞍香港ヴァーズ

性格的な意味では最もサンデーサイレンスに似ている馬です。
賢いけど狂ってるし言うことを聞かない。たまにやる気出すとすごい能力を発揮する。
本人が本気出さなかった分、子供達が非常に頑張りました。

ステゴ自体も産駒も、やたらと海外で強いという特徴がありました。(でもゴルシは例外だった)

ゴールドアリュール(1999)

生国/所属国日本
サンデーサイレンス
主な産駒ウマ娘…スマートファルコン、コパノリッキー
非ウマ娘…エスポワールシチー、クリソベリル、ゴールドドリーム、ナランフレグ
主な直系子孫オーヴェルニュ、ペイシャエス、イグナイター
母父としての産駒オメガパフューム
主な勝ち鞍フェブラリーS、東京大賞典

あんまり認知されてませんがすごい馬です。
日本のダートGI(交流含む)最高着差の10馬身差で圧勝したり、1年足らずでGIを4勝して故障引退。

産駒がコパノリッキー(GI11勝)、エスポワールシチー(GI9勝)、スマートファルコン(GI6勝)、ゴールドドリーム(GI5勝)、クリソベリル(GI4勝)。狂気の沙汰。

ハーツクライ(2001)

生国/所属国日本
サンデーサイレンス
主な産駒ウマ娘…シュヴァルグラン
非ウマ娘…リスグラシュー、ジャスタウェイ、ドウデュース、スワーヴリチャード、サリオス、ヨシダ、ウインバリアシオン、ヒシイグアス
主な直系子孫ダノンザキッド、テオレーマ
母父としての産駒エフフォーリア
主な勝ち鞍ドバイシーマクラシック、有馬記念

自身も産駒も成長と共に走りが変わっていく馬がほとんどでした。
3歳から走るけど4歳秋から頭角を現し、5歳で覚醒。
覚醒したハーツクライの子は手が付けられないほど強くなります。
これとかこれとかすごいです。

ディープインパクト(2002)

生国/所属国日本
サンデーサイレンス
主な産駒ウマ娘…サトノダイヤモンド
非ウマ娘…コントレイル、ジェンティルドンナ、グランアレグリア、ラヴズオンリーユー、フィエールマン、キズナ、スノーフォール他多数
主な直系子孫ソングライン、メイケイエール、ディープボンド、バスラットレオン
母父としての産駒キセキ、ジェラルディーナ、ドルチェモア
主な勝ち鞍無敗三冠、春秋グランプリ、ジャパンカップ、天皇賞(春)
表彰日本競馬殿堂入り

日本競馬の金字塔であり英雄です。

ディープがすごい馬なのは一般人でも知ってると思うんですが、父として驚異的な成績を叩き出してるのはあまり知られてないかも。
ウマ娘になったサトノダイヤモンドをはじめ、上に書いた馬だけでなくカレンブーケドールやマカヒキ、レイパパレなど多数の馬の父です。

ウマ娘でサトノダイヤモンドとキタサンブラックは仲良しですが、これには血統背景の影響もあるのかもしれません。
ダイヤの父がディープで、キタサンの父はブラックタイド。タイドは父母共にディープと同じの兄弟馬なため、血統的に見ればダイヤとキタちゃんは父方の血が同じみたいなものなのです。

(なおダイヤは母がアルゼンチンの馬のため、母方の血は全然違います)


上記以外の主なサンデーサイレンス直系子孫

  • フジキセキ(カネヒキリ、キンシャサノキセキ、サンクラシーク、イスラボニータ父)
  • ダンスインザダーク(デルタブルース父)
  • ジャスタウェイ(ハーツクライ産駒/ダノンザキッド父)
  • スペシャルウィーク(シーザリオ、ブエナビスタ、リーチザクラウン父、クラウンプライド父父、エピファネイア母父、デアリングタクト父母父)
  • アグネスタキオン(ダイワスカーレット、ディープスカイ父)
  • ネオユニヴァース(ヴィクトワールピサ父)
  • キズナ(ディープボンド、ソングライン父)
  • ダイワメジャー(ダイワスカーレット兄、カレンブラックヒル、アドマイヤマーズ、セリフォス父)
  • ミッキーアイル(ディープ産駒/メイケイエール、ナムラクレア父)
  • オルフェーヴル(ステイゴールド産駒/エポカドーロ、ラッキーライラック、マルシュロレーヌ、ウシュバテソーロ父)
  • キタサンブラック(ブラックタイド産駒/イクイノックス父)

ロベルト系

サンデーサイレンスに次ぐ、日本のもう1つの主流血統です。海外で流行ったロベルト系はレッドランサム系(スノーフェアリーとかエレクトロキューショニストとか)くらいですが、日本では幾度となくロベルトブームが来てます。

ロベルト(1969)

生国/所属国アメリカ / アイルランド
ヘイルトゥリーズン
主な産駒ブライアンズタイム、クリスエス、シルヴァーホーク、レッドランサム、リアルシャダイ、リアファン
主な直系子孫ウマ娘…ナリタブライアン、シンボリクリスエス、グラスワンダー、ライスシャワー、タニノギムレット、ウォッカ、マヤノトップガン、デアリングタクト
非ウマ娘…スノーフェアリー、エレクトロキューショニスト他多数
母父としての産駒コマンダーインチーフ、ウォーニング、スティルインラブ
主な勝ち鞍英ダービー、コロネーションC、ベンソン&ヘッジズ金杯(現インターナショナルS)

1980年代最強馬はダンシングブレーヴという話をしましたが、70年代はブリガディアジェラードという馬が無敵の強さを誇っていました。
デビューから無敗15連勝。しかし…
そんな馬に最初で最後の敗北を与えたのがロベルトでした。

ブリガディアは欧州競馬の英雄だったため、ロベルトは引退後まで最大の悪役として評価されます。
なお、この馬の孫がライスシャワーです。血は争えない…

ブライアンズタイム(1985)

生国/所属国アメリカ
ロベルト
主な産駒ウマ娘…ナリタブライアン、マヤノトップガン、タニノギムレット
非ウマ娘…サニーブライアン、フリオーソ、タイムパラドックス、ファレノプシス他多数
主な直系子孫ウオッカ
母父としての産駒エスポワールシチー、ブルーコンコルド、ナランフレグ
主な勝ち鞍フロリダダービー、ペガサスH

この馬は先程紹介したフォーティナイナーを破ったものの、そこからはあまり活躍できず一発屋的立ち位置で引退。

似た血統のリアルシャダイ(ライスシャワー父)が日本で活躍していたのもあって、早田牧場という牧場の関係者がロベルト産駒サンシャインフォーエバーの購入を希望しましたが、価格交渉で決裂。
「代わりにこいつなら買ってってもええぞ」と紹介されたのが、血統面は似てるけど戦績が劣るブライアンズタイムでした。

これを購入し、牧場の繁殖牝馬パシフィカスに種付けさせたところ、産まれたのがナリタブライアンでした。まさかの大成功。なおサンシャインの方は恐ろしいほどいい馬が出なかったらしいです。

ブライアンズタイム産駒は芝でもダートでも強くてタフな馬が多く、GI馬も多数。さすがに直系も繋がるだろうと思われてましたが意外にも衰退。

代わりに盛り上がってるのが↓です。

グラスワンダー(1995)

生国/所属国アメリカ / 日本
シルヴァーホーク
主な産駒スクリーンヒーロー、アーネストリー、サクラメガワンダー
主な直系子孫モーリス、ゴールドアクター、ウインマリリン、ピクシーナイト、ジェラルディーナ、ボルドグフーシュ
母父としての産駒メイショウマンボ、ヤマカツエース
主な勝ち鞍春秋グランプリ3連覇、朝日杯

アメリカのセリで先述のモハメド殿下のゴドルフィングループとバトりながらもこの馬を競り落としたのが後の担当調教師、尾形さん。

ノーザンファームの牧場でトレーニングを積み、「この世代の馬はこの2頭が抜けているな」と評価されていたのが、グラスワンダーとスペシャルウィークでした。

走らせたらご覧の通り。骨折を経ながらもGI4勝。

種牡馬としてはスペシャルウィークやエルコンドルパサーほどの存在感はありませんでしたが、産駒スクリーンヒーローが年度代表馬モーリスを生んだため、グラスワンダーの血が一番繋がってます。

グラス系(というかスクリーンヒーロー系)は基本的に晩成型で、4〜5歳になってそれまで微妙だった馬が急に強くなったり、3歳でもそこそこやれてた馬がさらに強くなったりします。

(今では立派なGI馬のジェラルディーナですが、3歳春は大敗続きでした。その時期の印象が強すぎて2022鳴尾記念で飛んできた時めちゃくちゃ驚いたし、一族みんなそんな感じです)

シンボリクリスエス(1999)

生国/所属国アメリカ / 日本
クリスエス
主な産駒エピファネイア、ルヴァンスレーヴ、サクセスブロッケン
主な直系子孫ウマ娘…デアリングタクト
非ウマ娘…エフフォーリア
母父としての産駒オジュウチョウサン、レイデオロ、アルクトス、ソングライン、アカイイト
主な勝ち鞍有馬記念連覇、天皇賞(秋)連覇

↑のレースを見ればいかに異次元かが分かるはず。産駒にもその異次元の強さが受け継がれています。

ボリクリ産駒は芝ダート走る馬はまちまちって感じですが、エピファネイアの産駒はダートは絶望的に走りませんし、母の父がボリクリの馬はダートで強い印象です。

ボリクリの耳は形が特徴的なんですが(米粒型でかわいい)これの遺伝力が凄まじく、産駒や孫世代もみんなこの形の耳してます。耳だけで判別付くまである。

ディクタス(ステイゴールドの母の父。あの一族の狂気の諸悪の根源)も定期的に目をひん剥くディクタスアイの遺伝力が凄いんですが、両者の血を受け継いだオジュウチョウサンはちゃんとボリクリ耳ディクタスアイです。

ナスルーラ系

1970年代頃にブームが来ましたが、ノーザン、ミスプロ、サンデー、ロベルトの波に飲まれ下火になった血統。とはいえ昔の馬が多いウマ娘ではこっちの血統も結構見かけます。

ウマ娘血統図(ナスルーラ系)

ファラリス(↑至ダーレーアラビアン)

ファロス

ネアルコ

★ナスルーラ
├グレイソヴリン
│├フォルティノ
││├カロ
│││└コジーン
│││ └アドマイヤコジーン→アストンマーチャン
││└シャルード
││ └ビワハヤヒデ
│└シービークロス
│ └タマモクロス
├グスタフ
│└プレストウコウ
│ └マーチトウショウ(フジマサマーチ)
├ゼダーン
│└カラムーン
│ └カンパラ
│  └☆トニービン(トニビアンカ)→エアグルーヴ、ベガ(ハープアルファ)
│   ├ウイニングチケット
│   └ジャングルポケット
│    └トーセンジョーダン
├プリンスリーギフト
│└テスコボーイ
│ ├☆トウショウボーイ
│ │└ミスターシービー
│ │ └シャコーグレイド(シガーブレイド)
│ └☆サクラユタカオー→ユキノビジン
│  └サクラバクシンオー
├ボールドルーラー
│└ボールドネシアン
│ └ボールドリーズニング
│  └☆シアトルスルー
│   └タイキブリザード
├レッドゴッド
│└ブラッシンググルーム
│ ├クリスタルグリッターズ
│ │└マチカネフクキタル
│ └レインボウクエスト
│  └サクラローレル
└ネヴァーベンド
 ├ミルリーフ
 │├マグニデュード
 ││└ミホノブルボン
 │└ミルジョージ
 │ └イナリワン
 └リヴァーマン
  └リヴリア
   └ナリタタイシン

お分かりいただけただろうか…ここまで紹介している血統、全てファラリスの直系だということが…

エクリプスどうこう言ってましたが、思ってたより始点は近かったのです。

現役世代の馬を8〜12代辿れば全部同じ馬って思うとなんかゾッとしますね。

テスコボーイ系

トウショウボーイ(1973)

生国/所属国日本
テスコボーイ
主な産駒ウマ娘…ミスターシービー、ダイイチルビー
非ウマ娘…サクラホクトオー、パッシングショット、シスタートウショウ
母父としての産駒ウマ娘…マチカネフクキタル
非ウマ娘…コスモバルク
主な勝ち鞍有馬記念、宝塚記念、皐月賞
表彰日本競馬殿堂入り

シービーの父親で、ウマ娘に登場したらシービーとは違ってむしろ責任感が強いキャラになりそうな先行馬です。(実際イベントでセリフだけ出てきた)
長距離全盛期に生まれた中距離馬だったため、同期のテンポイントやグリーングラスに度々差されていましたが、能力の高さで有馬記念を勝利。

当時は国産馬の価値が低く、格安で種牡馬になりましたが、いい馬を出し続けたために馬産業界の救世主となっていたとか。

もちろん多くの牝馬にトウショウボーイが付けられたため、未だにトウショウボーイの血を引く馬は多いです。ウマ娘ならスイープトウショウ、マチカネフクキタル、ウオッカがトウショウボーイの子孫です。

サクラユタカオー(1982)

生国/所属国日本
テスコボーイ
主な産駒ウマ娘…サクラバクシンオー、ユキノビジン
非ウマ娘…エアジハード、メルシータカオー
主な直系子孫ビッグアーサー、グランプリボス、ショウワモダン、ブランディス、トウシンマカオ
母父としての産駒クィーンスプマンテ、ダイタクリーヴァ
主な勝ち鞍天皇賞(秋)

中距離マイスターとして毎日王冠や天皇賞を勝ち、種牡馬になってからはマイル王だったり短距離マイスターだったり障害馬だったりを出した謎の馬です。

こんなよく分かんない家系に生まれたサクラバクシンオーだから、孫のキタサンブラックは春の天皇賞を制覇できたのでしょう。知らんけど。

日本は国産種牡馬の血が繋がらない種牡馬の墓場などと揶揄された時代がありましたが、テスコボーイ系だけは今も細々と繋がっています。


我々はウマ娘アプリを始めた頃、バクシンさんには非常にお世話になりました。そして現在、日本で一番古くから繋がっている血統がサクラバクシンオーを経由するテスコボーイ系の血だと知ってからはバクシンさんを崇めるばかり。

ウマ娘で寮長や生徒会長などの役職を持つウマ娘には、史実で何かしらの大きな功績を残したという共通点があります。バクシンオーが生徒会長なのも、短距離GI連覇以上の大きな理由があるはず。種牡馬での活躍も加味されてておかしくなさそうです。

シアトルスルー系

シアトルスルー(1974)

生国/所属国アメリカ
ボールドリーズニング
主な産駒エーピーインディ、スルーオゴールド、ヴィンディケーション(ドウデュース母父)、タイキブリザード、ダンツシアトルほか
主な直系子孫国内…シンボリインディ、カジノフォンテン、ミューチャリー、メイショウハリオ、ベストウォーリア、テーオーケインズ、ドライスタウト、ラニ、リメイク、インカンテーション、グランブリッジ
非ウマ娘…フライトライン、カリフォルニアクローム、モノモイガール、スターダムバウンド、ラグズトゥリッチズ、エッセンシャルクオリティ、ドバイマジェスティ(シャフリヤール母)、タピッツフライ(グランアレグリア母)
母父としての産駒ウマ娘…カワカミプリンセス、シーキングザパール、ヒシアケボノ
非ウマ娘…シガー、レモンドロップキッド、ライラックスアンドレース(ラッキーライラック祖母)、アグネスワールド
主な勝ち鞍アメリカ無敗三冠、ウッドワードS
表彰アメリカ競馬殿堂入り

最近ようやく整ってきましたが、ウマ娘にはダート馬が絶望的に足りてませんでした。現状もゲームでの体裁を整える程度で、作品を作るには役者が不足しており、まだまだ未実装の名馬が大勢います。

その中でも、強いダート馬はだいたいシアトルスルー系。(ゴールドアリュール産駒を除く)
アメリカ史上初の無敗三冠馬の血の影響力は凄まじく、日本馬に抜群のスピードを伝えています。


シアトルスルー系の名馬&種牡馬といえばBCクラシック勝ち馬エーピーインディですが、この馬は実は日本人馬主が持ってた馬。日本馬エーピージェットの馬主が引き当てた馬でした。

インディの後継のシニスターミニスター、パイロ、カリフォルニアクロームが日本に輸入されてるので、いかにダートで強い血統かが分かります。

ニックスの話にもなりますが、この血統とサンデーサイレンス系の相性も抜群で、主にノーザンファーム主導でエーピーインディ系の牝馬が日本に輸入されてきたりもしてます。

ゼダーン系

トニービン(1983)

生国/所属国アイルランド / イタリア
カンパラ
主な産駒ウマ娘…エアグルーヴ、ウイニングチケット、ジャングルポケット
非ウマ娘…ノースフライト、ベガ、サクラチトセオーほか
主な直系子孫ウマ娘…トーセンジョーダン
非ウマ娘…カンパニー、オウケンブルースリ
母父としての産駒ウマ娘…アドマイヤベガ、カレンチャン
非ウマ娘…ハーツクライ、アドマイヤドン、アドマイヤグルーヴ、トランセンド、ルーラーシップ、アップトゥデイト、サトノノブレス
主な勝ち鞍凱旋門賞、ミラノ大賞連覇

漫画『シンデレラグレイ』でも偽名で登場しました。当時の世界最強格の馬です。
末脚が武器で、最後の直線でぐっと伸びます。

産駒も特徴を色濃く受け継いでおり、直線の長い競馬場だと父みたいにすごい脚で差してきます。(なお中山競馬場ではあんまり勝てない)
上に書いてる産駒を全て調べてもらったらわかるんですが、みんな直線長い競馬場でしか勝ててません。

そんなトニービン産駒の最高傑作がジャングルポケット。アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、クロフネのライバルで、トニービン産駒らしく東京で無敵の強さを誇りました。

ジャンポケ産駒の種牡馬成績が振るわなかったため直系こそ断絶直前ですが、ハーツクライが母父トニービンで特徴もいい感じに引き継いでるため、ハーツ系を実質トニービン系と考えればそんなに悲観することでもないのかなと思います。

トニービンブライアンズタイムサンデーサイレンスの3頭で日本の血統地図は大きく変わりました。
この3頭以前と以後の日本競馬は全くの別物です。

その他

ウマ娘血統図(その他ダーレー系)

ダーレーアラビアン
〜〜〜〜〜

エクリプス
├キングフェーガス
│ 〜〜〜〜〜〜〜
│ └セントサイモン
│  〜〜〜〜〜〜
│  ├プリンスローズ
│  〜〜〜〜〜〜
│  │└メジロサンマン
│  │ └メジロイーグル
│  │  └メジロパーマー 
│  └タップダンスシチー
Potoooooooo

〜〜〜〜〜〜
├ハンプトン
│└ベイロナルド
│ ├ダークロナルド
│ │ 〜〜〜〜〜〜
│ │ ├グレイドーン
│ │ │└モーニングフローリック
│ │ │ └バンブーメモリー
│ │ └シーホーク
│ │  └アイネスフウジン
〜〜〜〜〜
│ └ゲインズボロー
│  ├ハイペリオン
│  │〜〜〜〜〜
│  ││└シェリフズスター
│  ││ └セイウンスカイ
│  │└フェートメーカー
│  │ └フェートノーザン(フェイスノーモア)
│  └サンクタス
│   ├サンシー
│   │└トウショウサミット(トップシュンベツ)
│   └ディクタス→イクノディクタス
│    └サッカーボーイ(ディクタストライカ)
│     ├ナリタトップロード
│     └ヒシミラクル
~~~~~~
ファラリス
├┐
│〜〜〜〜〜
│└★ネイティヴダンサー→ネイティヴダンサー系
ファロス

ネアルコ
├★ナスルーラ→ナスルーラ系
├ロイヤルチャージャー
│└ターントゥ
│ ├サーゲイロード
│ │├サーアイヴァー
│ ││└ランニングフリー(ロングリブフリー)
│ │└ハビタット
│ │ └スティールハート
│ │  ├ラガーブラック(ブラッキーエール)
│ │  └ニホンピロウイナー
│ │   └ヤマニンゼファー
│ └★ヘイルトゥリーズン→ヘイルトゥリーズン系
└二アークティック
 ├ノノアルコ
 │└ダイユウサク(ダイサンゲン)
 └★ノーザンダンサー→ノーザンダンサー系

マイナー血統の墓場みたいになってます。

ファラリスより下に書いてる馬達はそうでも無いんですが、上の馬達はマイナー血統。中でも目を惹くのはディクタス周辺。
完全に日本でのみ繋がったラインで、サッカーボーイを軸に栄えましたが、後継のナリタトップロードがわずか9歳で早世したことと、ヒシミラクルが絶望的に人気がなかったことで父系は断絶しました。そもそもヒシミラクルの子孫で繁殖入りしてる現役牝馬が1頭しかいないという事実。

とはいえステイゴールドが母父ディクタスで特徴も引き継いでるため、ステゴ系を実質ディクタス系と考えれば以下略

「グランドマスターズ」の小ネタについて 〜ダーレーアラビアン編〜

※微ネタバレ注意

みなさんはウマ娘の育成シナリオ「グランドマスターズ」はプレイされたでしょうか。

三大始祖娘(三女神)のお導きのもとでウマ娘をNo.1へ輝かせるシナリオなんですが、そんなシナリオの中で三女神さんが印象的な発言をしています。

三女神がそれぞれ「昔はこんなウマ娘がいてね〜」という過去語りをするパートなのですが、なんとこれにも元ネタが存在するのです

シナリオイベント「SWBCへの招待状」より

ダーレーさんが語っていたのはこの馬。

アルサブという馬です。1940年代に活躍した馬ですね。

言及されている「アメリカの三冠ウマ娘」はワーラウェイ。こっちの馬の方が有名ですし、血統的にもこっちの方が主流寄り。ワーラウェイの属するブランドフォード系は1940〜60年代の日本の主流血統の1つでした。
ウマ娘でいうと「シンデレラグレイ」にでてきたオベイユアマスターの元ネタのペイザバトラーはブランドフォード系です。

「ジュニア級最強ウマ娘」はリクエステッド、「クラシック級のライバル」は二冠馬シャットアウト、ワーラウェイを破った経験のあるデヴィルダイヴァー、オークス馬ヴェイグランシーあたりでしょうか。

デヴィルもブランドフォードの父親から分岐してる血統で、ヴェイグランシーはマックイーンの兄メジロデュレンとかと同じテディ系。

アルサブの血統はエクリプスの3代後から分岐した「ヒムヤー系」と呼ばれる血統で、リクエステッド、シャットアウトもこの血統です。

この記事で紹介してきたナスルーラは1940年代、ネイティヴダンサーは50年代、ヘイルトゥリーズンは60年代、ノーザンダンサーは70年代に活躍した馬たちなので、やはりそれ以前の血統を探ると隔世の感がありますね。


名馬が溢れ返るダーレーアラビアン系の中でウマ娘運営があえてこの馬を選んだ理由は、やはり“ドラマ性”と“血統”にあると思います。

ウマ娘の制作陣は競馬を愛しています。無論血統や関わる人物、ドラマ含め全てを。

上に挙げたノーザンやらなんやらの馬たちは今後何かしらで取り上げる機会があります。ちょっと昔の馬調べたくなって最初に触れるのがだいたいダーレー系の、それもここ100年間の名馬ですからね。セクレタリアト(ナスルーラ系)とかまさにそうです。

一方アルサブの血統を調べてみると、やはり漂う隔世の感。けどちょっと調べてみると「ブロードアピールの先祖じゃん!!」と気付き、例の根岸Sに辿り着いたりします。

↑インターネット黎明期の競馬民の脳を灼き切った例の根岸S

しかもブロードアピールは21世紀の全競馬民の心を掴んだダービー馬ワグネリアンの祖母にあたるので、最終的に「んほ〜福永祐一たまんね〜」となります

アルサブの属するヒムヤー系は、今が父系存続の瀬戸際にあります

20世紀に米国で隆盛を極めたヒムヤー系は、ミスプロ系、エーピーインディ系、ストームバード系の勢いに押され急速に衰退。現在、全世界のヒムヤー系種牡馬で最も種付け頭数を稼げてるのは“日本の”ダノンレジェンドです。

ダノンレジェンド産駒は結構活躍していて、ベストリーガードという馬がもうすぐ中央GIIIに挑戦します。こういう血のドラマを見出してほしかったからウマ娘スタッフはアルサブを選んだのではないでしょうか。さすがに違うか。

ヘロド系

無間ダーレーアラビアン地獄を抜け、ここからはバイアリーターク系。といってもすぐ終わるし、ゴドルフィンバルブ(アラビアン)系のウマ娘は1頭もいないのでもうこれでこの記事は終わりなんですけども。

ウマ娘血統図(ヘロド系)

あんまりバイアリーターク直系の馬がいないため、コンパクトに収まりました。

日本競馬においてだけではなく、世界的にダーレーアラビアン>バイアリーターク>ゴドルフィンアラビアンの順で勢力が強いです。海外の馬を輸入して競馬をはじめた日本なので、その順位が揺らぐことなくここまで来ています。

バイアリーターク

〜〜〜〜〜

ヘロド
├┐
〜〜〜〜〜〜
│└セフト
│ └トキノミノル
トウルビヨン

ジェベル
├マイバブー
│└マイリージャン
│ └パーソロン
│  ├メジロアサマ
│  │└メジロティターン
│  │ └メジロマックイーン
│  └シンボリルドルフ
│   ├トウカイテイオー→ヤマニンシュクル(シュガーニンフェ)
│   └ツルマルツヨシ
└クラリオン
 └クレイロン
  └ルシアー
   └ダンディルート
    └ビゼンニシキ
     └ダイタクヘリオス

パーソロン(1960)

生国/所属国アイルランド
マイリージャン(トウルビヨン系)
主な産駒ウマ娘…シンボリルドルフ
非ウマ娘…メジロアサマ、サクラショウリ
主な直系子孫ウマ娘…トウカイテイオー、メジロマックイーン、ツルマルツヨシ
非ウマ娘…サクラスターオー、メジロティターン、アイルトンシンボリ
母父としての産駒ウマ娘…シリウスシンボリ、メジロドーベル
非ウマ娘…ポレール、シンボリクリエンス、カネミノブ、ビンゴガルー
主な勝ち鞍イボアH、愛ナショナルS(現VオブライエンS)

ギリ昭和の時代まではメジロ、サクラ、トウショウ、シンボリ(オンワード、バンブー)のオーナーブリーダー全盛期でした。(サクラは厳密には違うけどオーナーブリーダーみたいなもん)

メジロとシンボリのオーナーは仲が良く、共同で購入して種牡馬にしたのがこの馬でしたが、血統図見て頂ければ分かる通りマイナー血統でした。
しかしこれが大成功し、シンボリルドルフ、サクラショウリ、メジロアサマと名馬を続々生み出しました。

トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンスの猛威によって勢いは消されましたが、未だにトウカイテイオー直系の血を未来に残すプロジェクトが続いています。

メジロマックイーン(1987)

生国/所属国日本
メジロティターン
主な産駒ヤマニンメルベイユ、ホクトスルタン
母父としての産駒ウマ娘…ゴールドシップ
非ウマ娘…オルフェーヴル、ドリームジャーニー
主な子孫マルシュロレーヌ、ラッキーライラック、ウシュバテソーロ、ヴェルトライゼンデ、エポカドーロ、ユーバーレーベン
主な勝ち鞍天皇賞(春)連覇、宝塚記念、菊花賞
表彰日本競馬殿堂入り

マックイーンは産駒が奮わなかったものの、母の父としてドリームジャーニー、オルフェーヴル、ゴールドシップの癖強グランプリホースたちを輩出したため、メジロの遺伝子は今でも名馬の血に通っています。

直系が残らなくとも母の父として活躍馬を出せば未来永劫消えないので、マックイーンの為にもオルフェ産駒の躍進に期待したいところです。

グラマス小ネタ 〜バイアリーターク編〜

シナリオイベント「信じる者」より

バイアリーさんも名ウマ娘語りをしてます。

フィッシャーマンという馬です。正直ウマ娘やってなかったら一生調べなかったであろう馬ですね。19世紀の馬で、もちろん映像も残ってません。

脚はほっそいながらも首や胴体は細長く、いかにも長距離馬な馬体をしていたというフィッシャーマンは見た目にそぐわぬ頑健さで連戦。

最終的にステイヤーとして大成し、アスコットゴールドカップを連覇しました。

ここでも書いた4000mの長距離レースですね。

この馬を取り上げるということは、レキシントンやザテトラークなど競馬の文脈で歴史を変えためっちゃ強い馬はいても、ウマ娘の文脈で語れるドラマチックホースがここまで遡らないといなかったんでしょうね。

というか、20世紀のバイアリーターク系は日本が一番栄えていたまであるので、そことの競合を避けたとかもあったり?

ちなみに「ある一国のウマ娘史にも大きな影響を〜」とありますが、フィッシャーマンは種牡馬としてオーストラリアに輸入され、名馬を残しました。

ダービー馬やオークス馬はもちろん、産駒のシルヴィアという牝馬の子達が日本でいうシラオキみたいな感じで名馬を出し続けたため、母方の血を現在まで見ていくと↑の海外競馬の記事で軽く触れた殿堂馬ソーユーシンクや香港の英雄サイレントウィットネスに行き着きます。
一国の競馬史を塗り替えてますね。


バイアリーターク(ヘロド)系が衰退したのは単純で、ダーレーアラビアン(エクリプス)系の現在の主流血統と真逆の性質を持っていたからです。

フィッシャーマンやメジロマックイーンに代表されるように、ヘロド系はスタミナが豊富で持続力がある傾向が強いそう。

対してノーザンダンサーやエイシンフラッシュのように、20世紀以降のエクリプス系はスピードの絶対値の違いと瞬発力が武器なので、そういう競馬が主流になったアメリカや日本、オーストラリアでヘロド系が淘汰されていきました。

ヨーロッパでもサドラーズウェルズというスタミナたっぷりのノーザンダンサー系種牡馬が生まれてしまったため、「もう全部これでええやん」になってしまったのも大きいでしょうね。

二大始祖になってしまわない事を祈るばかりです。

ゴドルフィンアラビアン系

この血統で国内で大成功した種牡馬は戦前のチャペルブラムプトンと月友くらいしかおらず、ウマ娘にもこの系統のキャラは一切でてきません。

せめてたづなさんポジションでも出てきてくれると嬉しいんですけどね…(ちなみにたづなさんことトキノミノルはヘロド系のセフト産駒)

グラマス小ネタ 〜ゴドルフィンバルブ編〜

シナリオイベント「ウマ娘を見守るもの」より

これだけは初見で分かりました。(何の自慢にもならないアピール)

伝説の名馬シービスケットですね。wiki読めばどれだけ偉大な馬かわかるはず。シービスケットVSウォーアドミラルのマッチレースはアメリカ競馬史において最も重要なレースと言っても過言ではないはず。

ちなみにシービスケットに乗ったウルフ騎手は後にアメリカ三冠を達成することになるのですが、その馬がさっき紹介したワーラウェイ。それを破ったアルサブは「アナザー(もう1頭の)シービスケット」と評価されるほどに、シービスケットという存在はアメリカ競馬ファンに強い印象を残していたのでした。

なのでウマ娘スタッフはシービスケットありきでアルサブを絡めてきたのかもしれませんね。

シービスケットは日本でいうオグリキャップかそれ以上のドラマを秘めた馬で、実際に映画化されています。

アカデミー賞にも何部門もノミネートされた作品で、主演はスパイダーマンなどで有名なトビー・マグワイアさんです。名作なのでぜひ。

「最強と呼ばれたウマ娘」ことウォーアドミラルもゴドルフィンアラビアン直系の馬で、種牡馬としてはシービスケット以上に大成功。直系子孫にはオグリの母ホワイトナルビーがいます。


ゴドルフィンアラビアン直系は日本ではもうほとんど残っておらず、母の父としても中々見かけません。有名どころだとダノンベルーガが母の父ティズウェイ(インリアリティ系)ですが、それ以外はギルデッドミラーも引退したし、もう出てきそうにないのが現状です。

将来的には血統表の1番上辿ったら全部ファラリス直系になりそうな気がしますね。良いのか悪いのか。

まとめ

だいたいのウマ娘がほとんど同じ家系から産まれてることが理解してもらえたかと思います。
取り上げたのは父方の血だけなので、5代血統表とかを見て頂けるとより「こいつらほぼ親戚じゃん!」って思えるはず。

書いてて変に凝りだして「これ初心者向けじゃなくなってね?」と思いましたが、楽しんで頂けたでしょうか。

いつか機会があればもっと分かりやすく動画にして投稿したいと思ってます。
それでは。

コメント

  1. ゴドルフィンアラビアン系、カルストンライトオで遂に実装されましたね

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