【競馬】世界の「最強牝馬」をまとめてみた

みなさん、競馬観てますか?

競馬を観ていると気になるのが、過去に存在した伝説の馬たち。ウマ娘効果も相まって、古の名馬にまつわるドラマやレース映像、残した功績を知りたくなった方も多いでしょう。

日本の競馬はある程度調べれば資料も豊富ですし、有志によるWikipedia編集合戦の影響で、数年前とは比べ物にならないくらいの情報量をネットから得られるようになりました。

反面、世界各国の名馬に関する資料はまだまだ追い付いておらず、そもそも日本の馬を取り扱ったゲームやウマ娘のような間口が少ないため、どの馬が強いのかもあまり知らない方が多いです。

中でも牝馬。三冠牝馬とかじゃなくてエアグルーヴやウオッカみたいな「牡馬相手でも強い馬」が知りたくなる時、あると思います。

でも、“世界の”強い牝馬をまとめた記事はどこにもありませんでした。なので、独断と偏見で選んだ世界の名牝まとめを自己満ながら作ってみました。

各国の名牝をここ数十年分まとめた結果、4ページに渡る超大作になりましたがご了承ください。春休みにじっくり読んでくださいね。

サムネイル引用元:Wikipedia

前置き

念のため今回の選定基準について書いときます。

選定基準

  • 傾向   年度代表馬、殿堂入りした馬が中心
  • 対象   世界のパート1国に所属した牝馬
  • 活躍時期 1980年代中盤以降
  • 最低基準 GIまたはGI級競走を複数回勝利
  • 評価対象 牡馬相手にGI級競走を勝利または牝馬GIを圧勝

取り上げる馬はGIを複数回勝つか、それに等しい戦績を上げた過去40年の牝馬です。日本のグレード制施行が1984年からなので、それに沿ってます。(あとレース映像が見つからない馬が多い)
なのでここではクリフジ、キンチェム、ラフィアンといった昔の名馬は対象外です。(取り上げてたら10ページ超える)

そこらへんの馬を知りたい方は殿堂入りになった馬を調べるか、海外重賞のレース名を見てください。「ん?」ってなったレース名はだいたい名馬の名前から取られてます。殿堂入りシステムがある国は名馬の名前をすぐレース名にします。(日本を除く)

前置きはここまで。それでは日本から参ります。

1ページ目が日本
2ページ目がヨーロッパ
3ページ目が北米
4ページ目がオセアニア・南米・アフリカ・アジアなど

となってます。それぞれ「これだけ頭数集まったらレース開催できるかな〜」くらいの数取り上げました。よろしくお願いします。

日本

まずは日本の名牝から。日本の牝馬が牡馬相手に互角に戦えるようになってきたのはここ最近の事ですが、それでも相当数の馬が頭角を現しています。

以下に紹介するのが国内最強牝馬十二神将(さっき考えた)です。

ホクトベガ

功績国内ダート重賞無敗、国内牝馬最高獲得賞金(当時)
現役期間1992-97
成績42戦16勝[16-5-4-17]
主な勝ち鞍エリザベス女王杯 川崎記念連覇 帝王賞 南部杯 フェブラリーS(GII) エンプレス杯 ダイオライト記念 浦和記念
獲得賞金8億8812万6000円
表彰NARグランプリ特別表彰馬
記念競走スパーキングレディーカップ(ホクトベガメモリアル)(JpnIII)

元々芝で走っていましたが、ダートを試すと手の付けられない強さになりました。
中でも牝馬重賞エンプレス杯18馬身差圧勝が印象的ですが、牡馬相手でもその強さは健在。

彼女以降、川崎記念を連覇どころか制覇した牝馬はいませんし、フェブラリーSも同様です。

ノースフライト

功績国内マイル重賞無敗、牝馬初の春秋マイルGI連覇
現役期間1993-94
成績11戦8勝[8-2-0-1]
主な勝ち鞍安田記念 マイルチャンピオンシップ マイラーズカップ
獲得賞金4億4658万5000円
表彰JRA賞最優秀古牝馬(1994)
主な子孫孫世代:ビートブラック(天皇賞(春))

サクラバクシンオーがマイルGIを勝てなかった理由の1つともされる馬です。全盛期は僅か1年ながら、マイルで驚異的な強さを発揮しました。

ホクトベガやベガ、ユキノビジンとも同期で、エリザベス女王杯ではホクトベガの2着に食い込んでいます。距離適性ガン無視の激走。

エアグルーヴ

功績牝馬として26年振りの天皇賞(秋)制覇&年度代表馬
現役期間1995-98
成績19戦9勝[9-5-3-2]
主な勝ち鞍天皇賞(秋) オークス 札幌記念連覇 産経大阪杯
獲得賞金8億2196万6000円
表彰JRA賞年度代表馬(1997)
主な子孫子世代:アドマイヤグルーヴ(エリ女連覇) ルーラーシップ(香港GI制覇)
孫世代:ドゥラメンテ(二冠馬)
曾孫世代:ジュンライトボルト(チャンピオンズC)

最強牝馬の先駆けともされる馬です。
バブルガムフェローとの天皇賞での死闘は語られ尽くしたと思うので、ここでは子孫が鬼のように強い話をしましょう。

上記に掲載した馬は牝系子孫(母方の血)のGI馬のみ。エアグルーヴの血が入っている重賞クラスの馬に範囲を広げると、リバティアイランド、タイトルホルダー、スターズオンアース、ドルチェモア、キセキ、ローシャムパーク、マスクトディーヴァ…と途方もない数の馬がいます。今後100年は血統表から消えないでしょう。

ウオッカ

功績64年振りの日本ダービー牝馬制覇&東京競馬場のGI全制覇
現役期間2006-2010
成績26戦10勝[10-5-3-8]
主な勝ち鞍日本ダービー ジャパンカップ 天皇賞(秋) 安田記念連覇 ヴィクトリアマイル 阪神JF
獲得賞金13億3356万5800円
表彰JRA顕彰馬

ウオッカを語る上で何気に忘れられがちなのが、「東京競馬場のGIを全制覇している」という事実。走り方が直線の長い左回りに適していたらしく、東京でなら中長距離でもGIを勝てています。ドバイもコースが東京に近い今のメイダン競馬場でならもっとやれていたはず。

ダイワスカーレット

功績37年振りの有馬記念牝馬制覇&生涯全戦連対
現役期間2006-2008
成績12戦8勝[8-4-0-0]
主な勝ち鞍牝馬二冠 有馬記念 エリザベス女王杯 産経大阪杯(GII) ローズS
獲得賞金7億8668万5000円
表彰JRA賞最優秀3歳牝馬(2007)

強い牝馬はいくら出てこようと、有馬記念でこの勝ち方は彼女にしかできないでしょう。絶対に先頭に立ち、勝つか負けても僅差の2着。体質に悩まされ12戦でターフを後にしましたが、無事ならどうなっていたでしょうか。
東京競馬場にウオッカ像があるなら、京都競馬場にダイワスカーレット像が建ってもおかしくなかったかもしれません。過小評価の名牝だと思います。

ブエナビスタ

功績国内19戦連続1番人気&4年連続GI制覇
現役期間2008-2011
成績23戦9勝[9-8-3-3]
主な勝ち鞍牝馬二冠 ジャパンカップ 天皇賞(秋) ヴィクトリアマイル 阪神JF 京都記念
獲得賞金14億7886万9700円
表彰JRA賞年度代表馬(2010)

スペシャルウィークとビワハイジの子ということで期待を背負い続け、そのプレッシャーを跳ね返し輝き続けた絶対女王、ブエナビスタ。牡馬のスター不在の時代をたった1頭で牽引しました。
後方から差し届かなかったり、前で伸びあぐねたりするレースもありましたが、結局どっちが向いていたのかは謎です。

ジェンティルドンナ

功績史上初のジャパンC連覇&主要4場+海外でのGI制覇
現役期間2011-2014
成績19戦10勝[10-4-1-4]
主な勝ち鞍牝馬三冠 ジャパンカップ連覇 ドバイシーマクラシック 有馬記念 ローズS
獲得賞金17億2603万400円
表彰JRA顕彰馬
主な子孫ジェラルディーナ(エリザベス女王杯)

コントレイルが現れてもなお、ディープインパクトの最高傑作と名高い馬です。脚質もコース適性も万能で海外でも走れる。唯一阪神コースが少し苦手だったくらいで、万能に近い名牝です。母としても優秀ですね。

リスグラシュー

功績有馬記念5馬身差圧勝&牝馬初の春秋グランプリ制覇
現役期間2016-2019
成績22戦7勝[7-8-4-3]
主な勝ち鞍有馬記念 コックスプレート 宝塚記念 エリザベス女王杯
獲得賞金12億1720万100円
表彰JRA賞年度代表馬(2019)

ハーツクライ産駒特有の成長力と爆発力を兼ね備え、引退時期が間近に迫った時にようやく覚醒して日本の頂点に立ち、あっという間に消えていった名牝、という印象です。
勝った国内GIは全て右回りですが、現役を続けていたら東京でも勝ってたでしょう。

アーモンドアイ

功績日本馬史上初の国際GI9勝
現役期間2017-2020
成績15戦11勝[11-2-1-1]
主な勝ち鞍牝馬三冠 ジャパンカップ連覇 天皇賞(秋)連覇 ドバイターフ ヴィクトリアマイル
獲得賞金19億1526万3900円
表彰JRA顕彰馬

語るも無粋な日本競馬史上最高の名牝です。

能力値が圧倒的。これだけ走っても適性距離が見えない馬もなかなかいません。↑のJCなんか完全にキセキが勝ったレースなので、筆者の中でキセキはGI2勝という認識です。何の話だ。

グランアレグリア

功績国内古馬マイルGI完全制覇
現役期間2018-2021
成績15戦9勝[9-2-2-2]
主な勝ち鞍マイルCS連覇 安田記念 スプリンターズS ヴィクトリアマイル 桜花賞 阪神カップ
獲得賞金10億7381万3000円
表彰JRA賞最優秀3歳牝馬(2019)
最優秀短距離馬(2020、2021)(そのうち顕彰入りしそう)

スプリント、マイル、2000m三階級GI制覇に手が届きかけた名馬です。同時期にコントレイルと覚醒エフフォーリアがいたことが悔やまれます。
パドックでは調子が悪そうにしているのに、いざ走ると最速で駆け抜ける姿が印象的でした。

クロノジェネシス

功績牝馬初グランプリ3連覇&史上2頭目の宝塚記念連覇
現役期間2018-2021
成績17戦8勝[8-3-4-2]
主な勝ち鞍宝塚記念連覇 有馬記念 秋華賞 京都記念
獲得賞金12億473万5400円
表彰JRA賞特別賞(2020)

表にまとめると味気ないですが、ドバイシーマクラシック、大阪杯、阪神JFで2着、天皇賞(秋)、オークス、桜花賞で3着など、距離コース問わず堅実に走り抜いた結果のグランプリ3連覇。紛うことなき最強牝馬の1頭です。

ラヴズオンリーユー

功績日本馬初のBC制覇&海外GI3連勝
現役期間2018-2021
成績16戦8勝[8-2-3-3]
主な勝ち鞍BCフィリー&メアターフ 香港カップ クイーンエリザベス2世カップ オークス 京都記念
獲得賞金9億1394万8700円
表彰JRA賞最優秀4歳以上牝馬(2021)
米エクリプス賞最優秀芝牝馬(2021)

1年で京都、ドバイ、香港、札幌、アメリカ、香港と各地を転戦。BCと香港Cでは前の進路が塞がったところから伸びてきて1着を死守。
精神力と勝負根性においてはオグリキャップにも負けない名牝だと思います。

その他

文字数の都合上惜しくも選考外となった馬達です。シーザリオは入れるかどうか迷いました。リバティアイランドは引退後即加筆予定です。スターズオンアースもこれから次第では入ってくるかも。

ロジータ…川崎記念8馬身差圧勝
ヒシアマゾン…ナリタブライアンの宿敵
ファストフレンド…帝王賞、東京大賞典同年制覇
フラワーパーク…春秋スプリント制覇
メジロドーベル…VS牝馬では無敵の安定感
シーザリオ…日米オークス二冠
スイープトウショウ…ハーツクライとロブロイ相手に宝塚記念を快勝
アパパネ…牝馬GI完全制覇に唯一リーチをかけた馬
カレンチャン…春秋スプリント&香港スプリントでも大健闘
ラッキーライラック…アーモンドアイの影でGI4勝
マルシュロレーヌ…日本馬初の海外ダートGI制覇
ソダシ…白毛のマイル女王
ソングライン…ワンターンの左回りマイルで絶対的強さを発揮
リバティアイランド…イクイノックス相手に踏ん張り2着の三冠牝馬

こんな感じで世界各国の牝馬を紹介していきます。

【次ページ】欧州の名牝

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