【競馬】日本馬と海外馬の歴代獲得賞金ランキング

みなさん、サウジカップ見ました?

1着になったのは我らが日本馬パンサラッサ。この活躍により、一晩にして13億6000万円稼いで日本馬歴代獲得賞金ランキング3位になりました

たった一夜、それも3分足らずで14億円獲得。夢がありますね。

その流れで今までの日本馬の獲得賞金ランキングが気になってネットサーフィンしてみたら、国内の賞金しか加算していない(海外賞金が入ってない)ものだったり、更新が数年前で止まっているものばかりでした。

なので、独自に獲得賞金ランキングを作ってみました。参考までにどうぞ。

(2024/3/31追記:ウシュバ、お前がナンバーワンだ)

サムネ引用元:ニコニコ大百科

日本馬歴代獲得賞金ランキング

牝馬は赤文字、せん馬は青文字、現役馬は太字表記
データは2024年11月5日現在。海外競馬の賞金を含む
ソース:JRA、ラジオNIKKEI

順位馬名獲得賞金勝ち鞍/G・JpnI勝利数
1ウシュバテソーロ22億3957万6400円ドバイWC、東京大賞典/4勝
2イクイノックス22億1544万6100円ドバイSC、秋天連覇/6勝
3アーモンドアイ19億1526万3900円牝馬三冠/9勝
4キタサンブラック18億7684万3000円天皇賞(春)連覇/7勝
5パンサラッサ18億4466万3200円サウジC、ドバイT/2勝
6テイエムオペラオー18億3518万9000円古馬王道距離GI全制覇/7勝
7ジェンティルドンナ17億2603万400円牝馬三冠/7勝
8オルフェーヴル15億7621万3000円三冠、有馬記念2勝/6勝
9ブエナビスタ14億7886万9700円ジャパンC、牝馬二冠/6勝
10ディープインパクト14億5455万1000円三冠、春秋グランプリ/7勝
11ゴールドシップ13億9776万7000円宝塚記念連覇、二冠/6勝
12ウオッカ13億3356万5800円安田記念連覇、ダービー/7勝
13シャフリヤール13億1748万7600円ドバイSC、ダービー/2勝
14ドウデュース12億7289万3800円有馬、ダービー/4勝
15リスグラシュー12億1720万100円コックスプレート、有馬/4勝
16クロノジェネシス12億473万5400円春秋グランプリ3連覇/4勝
17コントレイル11億9529万4000円三冠、ジャパンC/5勝
18アドマイヤムーン11億8772万7000円ドバイDF、ジャパンC/3勝
19ヴァーミリアン11億6860万7500円JBCクラシック3連覇/9勝
20ゼンノロブロイ11億3565万1500円秋古馬三冠/3勝
21シュヴァルグラン11億3497万1300円ジャパンC/1勝
22ホッコータルマエ11億1459万1800円川崎記念3連覇/10勝
23スペシャルウィーク10億9262万3000円春秋天皇賞/4勝
24ヴィクトワールピサ10億8502万5700円ドバイWC、有馬記念/3勝
25タップダンスシチー10億8422万1000円ジャパンC、宝塚記念/2勝
26モーリス10億8368万5700円香港C、春秋マイル/6勝
27グランアレグリア10億7381万3000円マイルCS連覇/6勝
28タイトルホルダー10億6826万5000円宝塚、春天、菊/3勝
29メイショウサムソン10億6594万9000円春秋天皇賞、二冠/4勝
30ダイワメジャー10億6181万900円マイルCS連覇/5勝
31チュウワウィザード10億5219万円川崎記念2勝/4勝
32ステイゴールド10億3909万円香港ヴァーズ/1勝
33ナリタブライアン10億2691万6000円三冠、有馬記念/5勝
34エスポワールシチー10億2319万7000円南部杯3勝/9勝
35メジロマックイーン10億1465万7700円天皇賞(春)連覇/4勝

獲得賞金が10億円以上の馬を取り上げました。
上記以外の現役馬ではスターズオンアースが8億4098万1000円、リバティアイランド8億2928万1800円なので、今後ランクインする可能性が極めて高いです。

ちなみに、GI未勝利馬だとディープボンドが獲得賞金歴代1位らしいです。勝って欲しいですけど嬉しいですね。

世界の歴代獲得賞金ランキング

唐突ですが、これはミシュリフがサウジC連覇したら獲得賞金世界一かもよ〜という記事です。

これは22年の記事。連覇は叶わなかったものの、ミシュリフはポンド換算なら当時キタサンブラックを超えて獲得賞金世界8位になったみたいです。

でも、正直ポンドじゃなくて円換算じゃないとピンと来なくないですか?上の記事もピンと来てない方の方が多いはず。

なので、円換算で世界の獲得賞金上位20頭+αをリストアップしてみました。こちらも参考程度にどうぞ。


牝馬は赤文字、せん馬は青文字、現役馬は太字表記
2024年6月現在

所属馬名獲得賞金主な勝ち鞍
GI/重賞勝利数
🇭🇰ゴールデンシックスティ約30億1800万円
(HK$167,170,600)
香港マイル3勝
10勝/20勝
🇭🇰ロマンチックウォリアー27億6808万円
(HK$151,926,706)
QEII世C3連覇、安田記念
8勝/9勝
🇯🇵ウシュバテソーロ22億2967万8200円ドバイWC、東京大賞典連覇
4勝/5勝
🇯🇵イクイノックス22億1545万円ドバイSC、ジャパンC連覇
6勝/7勝
🇦🇺ウィンクス約21億2400万円
(AU$26,451,174)
コックスP4連覇
25勝/35勝
🇺🇸アロゲート約19億2000万円
($17,422,600)
ドバイWC、ペガサスWC
4勝
🇯🇵アーモンドアイ19億1526万円牝馬三冠、JC2勝
9勝/10勝
🇯🇵キタサンブラック18億7684万円春秋天皇賞
7勝/10勝
🇯🇵パンサラッサ18億4466万円サウジC、ドバイT
2勝/4勝
🇯🇵テイエムオペラオー18億3519万円秋古馬三冠
7勝/12勝
🇺🇸ガンランナー約18億1000万円
($15,988,500)
BCクラシック
6勝/10勝
🇺🇸セニョールバスカドール約17億6400万円
($12,696,427)
サウジカップ
1勝/3勝
🇬🇧
🇦🇪
サンダースノー約17億5500万円
($16,511,476)
ドバイWC連覇
4勝/7勝
🇬🇧ミシュリフ約17億4000万円
($16,034,853)
ドバイSC、サウジC
3勝/5勝
🇦🇺ネイチャーストリップ約17億3000万円
(AU$20,765,008)
TJスミスS3連覇
9勝/15勝
🇯🇵ジェンティルドンナ17億2603万円牝馬三冠、JC連覇
7勝/9勝
🇺🇸カントリーグラマー約17億1000万円
($14,921,320)
ドバイWC
2勝/4勝
🇺🇸カリフォルニアクローム約16億2300万円
($14,752,650)
米二冠、ドバイWC
7勝/10勝
🇯🇵オルフェーヴル15億7621万円三冠、有馬記念2勝
6勝/11勝
🇯🇵ブエナビスタ14億7887万円牝馬二冠
6勝/8勝
🇬🇧エネイブル約14億7000万円
(£10,724,320)
KGVI&QES3勝
11勝/13勝
🇯🇵ディープインパクト14億5455万円三冠、春秋グランプリ
7勝/10勝
🇭🇰ビューティージェネレーション約14億3000万円
(HK$106,233,750)
香港マイル連覇
8勝/16勝

個人調べなのでガバガバ計算です。

賞金大国日本の馬が大半ですが、それを差し引いても、どうしちゃったの…?って感じの順位になりました。ポンドとドルと円が入り乱れてるので、ドル換算だと稼げてる馬が円だと順位下がってたりするし。なんか1頭だけ20世紀の馬も混じってるな。

↑でも話しましたけど、賞金面的には欧州でだけ走ってる馬はめちゃくちゃ不利なランキングになっていると思います。GI11勝のエネイブルでなんとか21位です。

逆にドバイとサウジとBCクラシック、有馬記念、ジャパンCクラスの賞金のGIを複数勝てるとすぐに逆転可能なランキングでもあります。

このランキングをから得られたことは、為替で獲得賞金も変わるんだなっていう当たり前の知見と、最近の円の価値って安すぎじゃね?という当たり前の感想でした。
なんか釈然としない結果になりましたね。

(海外のGI未勝利馬の獲得賞金ランキングですが、「ジ・エベレスト(1着賞金5億超なのにG3ですらない)」やその他オセアニアの未格付高額レースを勝てた馬が最強になってしまうのでまとめてません)

番外編:あの馬が今デビューしていたら

では、「賞金額を今のレートに変換するとどうなるのか」を検証してみましょう。

獲得賞金が競走馬のステータスの1つとして扱われてますが、2013年有馬記念が1着2億円、23年から5億な時点でもう意味を成してない気がしてます。

なので、2024年現在の賞金額で獲得賞金を換算してみましょう。

海外レースの賞金は昨年準拠、円への為替は24年のレート(1ドル141・4円、1ユーロ156.25円)です。

これで名馬の獲得賞金を振り返れば、多少は格差も是正されるのではないでしょうか。

まずは牝馬で最も実績を残した馬から。

ジェンティルドンナ

ジャパンカップ連覇、ドバイシーマ&有馬記念勝利と、高額レースを次々制したジェンティルドンナ。実はアーモンドアイよりも賞金額が高くなりました

レース着順賞金(万)
2歳新馬2290
2歳未勝利1550
シンザン記念14100
チューリップ賞4780
桜花賞114000
オークス115000
ローズS15200
秋華賞111000
ジャパンC150000
ドバイシーマC216968
宝塚記念35500
天皇賞(秋)28800
ジャパンC150000
ドバイシーマC149207
天皇賞(秋)28800
ジャパンC47500
有馬記念150000
297695
ドバイシーマ1着は4億9207万2000円、2着は1億6968万円として換算。千の位を四捨五入。獲得賞金に加算されなかったレースは記載なし

ということで、23年基準のジェンティルドンナの獲得賞金は29億7695万円(牝馬三冠ボーナス1億円を除く)でした。

早速規格外の賞金が出て焦ってます。つまりジェンティルドンナが生まれる時代を10年間違えてたらウィンクスを余裕で超えてたってことです。恐ろしい。

(ちなみにオルフェーヴルは26億強でした。さっきのランキングなんだったんだマジで)

ディープインパクト

じゃあ父親はどうなんだって話です。無敗三冠馬なら30億超えてもおかしくねえよな!

レース着順賞金(万)
2歳新馬1720
若駒S12000
弥生賞15400
皐月賞120000
日本ダービー130000
神戸新聞杯15400
菊花賞120000
有馬記念220000
阪神大賞典16700
天皇賞(春)122000
宝塚記念122000
ジャパンC150000
有馬記念150000
254220

無敗三冠馬ディープインパクトの23年基準獲得賞金は、25億4220万円(三冠ボーナス3億円を除く)でした。

案外少ないと思われたかもしれませんが、ディープはジェンティルやオルフェと違い、4歳で引退しています。なのでこの額も仕方ないですね。

1レース平均で1億8159万円稼いでるみたいです。ちょっと信じられない額。

そんだけ稼げるのになんで早々に引退したんだ?とお思いかもしれませんが、種牡馬になった年のディープは種付け料1200万。
215頭に種付けしたので、単純計算で年間25億稼いでます。
晩年は4000万まで上昇し、80億弱にまで…

やめろ。ディープをそんな目で見るな。

シンボリルドルフ

では、初代無敗三冠馬のルドルフはどうだったのでしょうか。こちらも4歳(5歳春)に引退しているのですが…

レース着順賞金(万)
2歳新馬1720
いちょう特別11600
2歳オープン11600
弥生賞15400
皐月賞120000
日本ダービー130000
セントライト記念15400
菊花賞120000
ジャパンC312500
有馬記念150000
日経賞16700
天皇賞(春)122000
天皇賞(秋)28800
ジャパンC150000
有馬記念150000
284720

無敗三冠馬シンボリルドルフの23年基準獲得賞金は、28億4720万円(三冠ボーナス3億円を除く)でした。

意外にもディープより上でした。有馬記念を2勝しているのが大きかったようですね。

しかしジェンティルには及ばない額。
日本で1番稼げる馬はジェンティルドンナという結論に至りかけましたが(ゲスすぎる称号)、アイツの存在を忘れていました。

テイエムオペラオー

年間無敗、グランドスラムを日本馬で唯一達成した規格外の覇王。
この馬を調べると、驚きの結果が出ました。

レース着順賞金(万)
2歳新馬2290
3歳未勝利483
3歳未勝利1550
ゆきやなぎ賞11070
毎日杯14100
皐月賞120000
日本ダービー37500
京都大賞典31700
菊花賞28000
ステイヤーズS22500
有馬記念312500
京都記念16200
阪神大賞典16700
天皇賞(春)122000
宝塚記念122000
京都大賞典16700
天皇賞(秋)122000
ジャパンC150000
有馬記念150000
大阪杯(GII)41000
天皇賞(春)122000
宝塚記念28800
京都大賞典16700
天皇賞(秋)28800
ジャパンC220000
有馬記念55000
316193

買いすぎた時のレシートみたいな表の長さですみません。

テイエムオペラオーの23年基準の獲得賞金は…

31億6193万円(秋古馬三冠ボーナス1億円を除く)

でした。

31億6000万。
規模が大きすぎて想像が付きませんが、うまい棒(23年基準)が約26億3300万本買えます。
年間4億2000万本売れているらしいので、うまい棒を市場から6年間消せるくらいの大金ということですね。
うん、よく分からん。

ちなみにウマ娘の22年度期売上は1884億でした。余計分からなくなった。

この基準にも欠陥があり、結局ジャパンC、有馬記念、ドバイSC勝った馬が上になります。
アーモンドアイは有馬未勝利なのでここには出てきませんし、五冠馬シンザンもガバ計算で17〜18億円でした。

それでも強い馬はだいたい稼げてる事が分かったので良しとしましょう。


結論:オペラオーはおかしい

サンデーサイレンス以降の日本競馬界で年間無敗を貫けたテイエムオペラオーが結局のところ1番狂ってるという結論に至りました。

果たしてオペラオーを超える馬は今後現れるのか。働けウシュバ。目指せ30億。

まとめ

お金じゃ競走馬の能力は測れないけど、リッチな馬ってなんか魅力的ですよね。
人と同じですね、知らんけど。

現役馬の今後の活躍を期待しましょう。

コメント

  1. イクイノックスはJCではなく天秋連覇かと••

    • 遅ればせながら修正しました!
      ご指摘ありがとうございます!

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